Rurban Chiba Network

RCNブログ

2012年12月

ラーバン千葉ネットワーク(RCN)は、「RURBAN=田園と都市が互いに助け合い共生するまちづくり」という理念の実現を目的とするNPO法人です。

北総のフィールドノートNo.153 キクイタダキ

年末のよく晴れた日に願いだったキクイタダキ(菊頂)にやっと出合えました。初見、初撮りの鳥に出合えて最高の一日でした。でも撮影は大変でした。頭上の枝に止まってくれるのですが、その素早い動きに追いついて行けなくて苦労しました。

1,キクイタダキ(スズメ目ウグイス科)  2012/12/24

 日本で見られる鳥の中ではいちばん小さい野鳥と言われています。① 121224キクイタダキ(北総花の丘公園C)

2,キクイタダキの特徴  2012/12/24

 頭頂部の黄色の模様が菊の花のように見えることから「菊頂=キクイタダキ」の名前がついたそうです。
② 121224キクイタダキ(北総花の丘公園C)

3,キクイタダキの採食  2012/12/24

 樹の中を忙しく動き回り、蛾の幼虫、昆虫、クモ類などを捕食します。
③ 121224キクイタダキ(北総花の丘公園C)

*ヨーロッパの小国ルクセンブルグの国鳥で、美しく鳴く鳥が少ない北欧やイギリスでは特に愛されています。ひろくヨーロッパで鳥の王と言われています。
写真は、印西市内です。  (写真・文 S.S.)

北総のフィールドノートNo.152 モズ

いつも散歩する散策路でモズ(百舌)に出合いますと、“團十郎!成田屋!”と呼びかけています。それはくちばしの付け根から目を通ってほおまで延びる黒い帯があり、歌舞伎役者の隈取りに似ているからです。

1,モズ(スズメ目モズ科)  

 モズのくちばしは、鋭く曲がった猛禽類の形です。121227 モズ♂(北総花の丘公園E) s
               冬羽   2012/12/27
 雄の夏羽は後頭部から背中にかけて灰色になります。                          
② 090713モズ(丑久保)夏羽s
              夏羽   2009/7/13
2,モズの高鳴き  

 夏に山地にいたモズは、秋になると里山へ下りてきて、電線や見晴らしのよい場所で、「キィーキィキィキィ」と縄張り宣言を行います。これを「モズの高鳴き」と呼んでいます。秋から雌雄とも1羽ずつでなわばりをもって生活します。

③ 101006モズの高鳴き(牧ノ原公園)s
              高鳴き  2010/10/6                        
④ 111216モズのつがい(西根)s
              2羽   2011/11/16
3,モズの採食 2012/12/20

 主に昆虫類、カエル、ミミズ、魚類などを食べます。また小さい木の実なども食べます。

⑤ 121220虫を銜えたモズ(北総花の丘公園E) s
⑥ 121220虫を銜えたモズ(北総花の丘公園E) s

*捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、枝股に挟む行為の「はやにえ」について日本民話集「小鳥になった人たち」(作品社)の中の「モズのこと(群馬県)」から引用します。「モズは、アマガチゲエロ(雨蛙)とかカマギッチ(かまきり)をとって、桑の枝にさしておく。そのとき、空に浮いている雲を目印にさしておく。ところが、雲が動いてしまって、場所が分からなくなって、そのままになって、カエルなどはミイラになっているのだという。」と書いてあります。獲物のおおかたを残したり、食べなかったりするのは、縄張りを主張しているからだとも考えられていますがその理由はよく分からないそうです。
写真は、印西市内です。  (写真・文 S.S.)

北総のフィールドノートNo.151 カワウ 

 冬、ニュータウンにある調節池を集団ねぐらとするカワウの数は千羽を超えていると思われます。そのため斜面林の樹木はカワウの糞で真っ白になります。春になると大部分はいなくなりますが2011年から営巣地となり繁殖活動が始まっています。

1,群れで行動するカワウ   

 朝、採食地の利根川・霞ヶ浦に向かって一斉にカワウが飛び立ちます。そして夕方になると隊列を作って帰還します。

① 12122カワウ(戸神防災調節池)s
                                  2012/12/21                                     
② 101209カワウの飛行隊(北総花の丘公園)s
                  2011/12/13
2,独特のポーズで枝に止まるカワウ

 体長は約80~85㌢です。オスはメスよりもやや大きく雌雄同色です。一見すると真っ黒な鳥ですが、成鳥の虹彩は鮮やかなエメラルドグリーンです。婚姻色は顔を囲む部分と腿に白い羽毛が生えます。カワウは魚食性の鳥です。

③ 091106カワウ(坂田池)s
                        2009/11/6(円内2012/12/21)                  
④ 121113水面に飛び出したカワウ(調節池)s
                2011/11/13(円内2012/11/3)

3,集団ねぐらとコロニーのある調節池  

 カワウは集団でねぐらをとる性質があり繁殖も集団で行ないます。集団繁殖地は集団営巣地(コロニー)と呼ばれます。

⑤ 111223カワウ(調節池) s
                 2011/12(円内2011/4/4)          
⑥ 120315カワウのコロニー(戸神防災調節池) s
                 2011/12/18(円内2012/3/15)

*1970年代は、繁殖地が全国でも数カ所しかなく絶滅が心配されたのですが、1990年代から各地に分散して、著しく数を増やしています。そして2007年6月1日以降には狩猟鳥となり、狩猟可能な期間と地域であれば特別な許可なく捕獲できるようになりました。時代によって保護鳥になったり狩猟対象になっているカワウです。
写真は、印西市内です。  (写真・文 S.S.)
 

北総のフィールドノートNo.150 シロハラ

シロハラ(白腹)は、スズメ目ツグミ科の冬鳥です。地上の昆虫類やクモ類、草の種子などを採食します。

1,シロハラとツグミ  2012/12/13

 近くの公園の木々の間の暗い場所で、シロハラとツグミに遭遇しました。シロハラが頭で枯れ葉を飛ばして、その下にいる虫などを食べる動作は、しばし眺めていても見飽きることがありません。

④ 121213シロハラとツグミ(北総花の丘公園C)s

2,シロハラの特徴  2012/12/13

 雌雄ほぼ同色です。腹中の白っぽいのが特徴です。警戒心が強いので、あまり開けた場所には出てきませんし、すぐ植え込みに隠れてしまいます。

② 121213シロハラ(北総花の丘公園C) 横s
③ 121213シロハラ(北総花の丘公園C) 後ろs

3,小枝に止まったシロハラ  2009/1/3

 いつもは薄暗い木の枝に止まり、影やら小枝やらが邪魔をして撮らせてくれないのですが、たまたま良いロケーションに止まってくれたので、下の写真を撮ることができました。

⑤ 090103シロハラ(北総花の丘公園)

写真は、印西市内です。  (写真・文 S.S.)

北総のフィールドノートNo.149 タヒバリ 

タヒバリ(田雲雀)は、冬鳥です。ヒバリと名が付いていますが、セキレイの仲間です。地上の昆虫類やクモ類、草の種子などを採食します。

1,タヒバリ(スズメ目セキレイ科)  2012/12/11

 近隣の畑の側を歩いているときまったく気づかないままま通り過ぎるところでした。でも白菜の上に飛び乗ったので、幸い目に止まり愛くるしいシーンが撮れました。

① 121211 タヒバリ(大野)白菜畑 s

2,タヒバリの特徴  2012/12/12

 雌雄同色です。成鳥冬羽は頭から上面が灰褐色です。見慣れないとビンズイとの見分けが難しいです。

② 121212タヒバリ2羽(北総花の丘公園) 1s

3,タヒバリの群れ  2012/12/12

 タヒバリは群れで行動することが多いですが警戒心が強く、すぐに飛び立ってしまいます。

③ 121212タヒバリの群れ(北総花の丘公園)s

写真は、印西市内です。  (写真・文 S.S.)
 

記事検索
月別アーカイブ
ギャラリー
  • レッツ体験!草深の森 森の春を見つけよう!
  • レッツ体験!草深の森 森の春を見つけよう!
  • レッツ体験!草深の森 森の春を見つけよう!
  • レッツ体験!草深の森 森の春を見つけよう!
  • レッツ体験!カブトムシのプールづくり募集中!
  • レッツ体験!カブトムシのプールづくり募集中!
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ